無限が7年目のマン島TTを「ブルース・リー・ジョン」で狙う理由を、宮田監督が語る…東京モーターサイクルショー2018

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無限のチーム監督・宮田明宏氏
  • 無限のチーム監督・宮田明宏氏
  • 昨年のTTにも同行した、神電テストライダーの宮城光氏
  • 年東京モーターショー2018で公表された「神電七」
  • カウルを外した「神電七」。レース前にこうした状態で披露されるのは、参戦史上とても珍しい
エムテック(M-TEC)率いるチーム無限(TEAM MUGEN)は23日、東京モーターサイクルショー2018の会場で、マン島TTゼロチャレンジにライダー3人体制で挑む。同日、その参加選手を発表した。

ゼッケンナンバー1を付けるのは、昨年のゼロチャレンジ覇者のブルース・アンスティ。ナンバー2は、チーム無限初参戦のリー・ジョンストン、ナンバー3はジョン・マクギネス。3人の名前をつなげると「ブルース・リー・ジョン」だ。チーム監督の宮田明宏氏は、7年目の挑戦について、以下のような目標を掲げた。

「出るからには優勝。なんとかレコードを更新したい。3台体制に強化するので、3人のライダーは、みんな優勝を狙っている」

2012年から始まった挑戦は、今年で7年目。参戦3年で優勝、それ以後4連覇を果たした。最初の2年間は参戦体制もマクギネス1人での挑戦で2位に甘んじた。米モトシーズ(MotoCzysz E1PC)の厚い壁を突き崩すことができなかったのだ。しかし、その後のチーム無限は、マクギネスとアンスティのライダー2人に体制を強化し、常に優勝。2015年と2017年は1-2フィニッシュを遂げる快挙を成し遂げている。

だからこそこの6年間の戦績を振り返ると、今さらなぜ3人体制なのか、という疑問がわく。エムテック関係者によると、宮田監督の理想は、あわよくば1-2-3を独占、その上でチーム無限が持つゼロ・チャレンジの最速記録を更新することだ、と解説する。

チーム無限は、TTの電動バイククラス「ゼロチャレンジ」で優勝するだけでなく、世界をリードする。その記録は18分58秒743。この2015年にチーム無限が打ち立てた最速記録を、自ら打ち破ることに全力を尽くす姿勢が、今回の参戦体制強化だったわけだ。そのことは、昨年の戦いぶりを振り返った宮田監督の言葉によく現れていた。

「2週間あるTTウィークの中で、昨年でいうと練習・予選走行が1台5回、2台参戦しているのでトータル10周走ることができた。その走行データが非常に重要。そのデータを蓄えて決勝に向けてセッティングしたい。ただ実際は、悪天候やアクシデントなどで、予定の半分しか走行できなかった。ベストなコンディションを保つことが、特に非常に難しかった」

ライダー3人3台体制になれば、かなり悪い状況下でも最速記録更新が狙えるが、責任は重い。昨年、TTに同行した神電テストライダーの宮城光氏はTTレースの過酷さをこう表現する。

「ゼロチャレンジはマン島を1周だけ。そう聞くと、なんだ1周かと思うかもしれないが、鈴鹿サーキットでいうと10周回ったことになる。スタート直後の直線部分で神電は280km/hぐらい出るが、走るのは一般道。石積みの壁があり、両側には木が生え、その枝の先から水が滴り、路面が滑ったりする。その中を選手は全開で走り続ける」

東京モーターショー2018で公開された参戦マシン「神電七」は、レース開催前にカウルを外し、これまでになく多くを白日の下にさらした。さながら記録への挑戦に自らを追い込む姿勢を示すようだ。

あるときお客さまから「車検が通ったんだけど外装がダメだから直してほしい…
《中島みなみ》

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