ホンダ50ccスポーツはここから始まったのだ。1960年製の50ccと聞いて、ノンビリしたものだろうと思っていたが、ナメちゃ困ると言わんばかりにエンジンは元気よく回るし、走りは軽快そのもの。ハンドリングはその名のとおりスポーツバイクそのものといった印象だ。そりゃそうだ、カブといっても同じ頃に売られていた『スーパーカブ C100』(1958年~)とはまったく違う専用設計の鋼板バックボーン型のフレームを採用し、OHV単気筒エンジンにも手動操作の湿式単板式クラッチが組み込まれる。吸入ダクトも長く、3段変速のトランスミッションが組み込まれ、最高出力5.0PS/9500rpm、最大トルク0.39kg-m-m/8000rpmを発揮。最高速度は85km/hをマークしたというが、もちろんそんなには速度を出していない。コンディションは絶好調といった感じで、整備にあたったホンダコレクションホール(ツインリンクもてぎ内)のメカニックらには頭が下がる思いしかない。この『スポーツカブ C110』は61年4月に燃料タンクがメッキ仕様となり、DOHC4バルブの『カブレーシング CR110』が発売された62年には、ロータリー変速の4段式になっている。アップタイプのマフラーがセットされ、スタイルもカッコイイ。60年代ホンダレーシングスピリットをしっかり感じることができた!【ホンダコレクションホール 歴代カブ試乗】1. これが原点…1955年製 F型カブ2. 歴史的大ヒットも納得…初代スーパーカブC1004. NHK朝ドラで畦道を疾走する噂のバイク…ポートカブC2405. ライフルを構えつつライド!?…ハンターカブ6. 静かで丈夫! 子どもの頃に慣れ親しんだスーパーカブの姿協力:ホンダ(試乗)青木タカオ|モーターサイクルジャーナリストバイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。国内外のバイクカルチャーに精通しており、取材経験はアメリカやヨーロッパはもちろん、アフリカや東南アジアにまで及ぶ。自らのMXレース活動や豊富な海外ツーリングで得たノウハウをもとに、独自の視点でオートバイを解説。現在、多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。
ホンダ熊本製作所で「ホームカミング2025」開催、新旧CBの共演やゴールドウイング50周年展示も…10月5日 2025年9月5日 ホンダは、「Honda モーターサイクル ホームカミング 熊本 2025…
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