JR東日本は5月10日、実際には運転されない列車の指定券を誤って発売していたと発表した。同社は「システムへの運転日の登録を誤ったため」としている。
発表によると、誤って発売したのは5月27日分の『パレオエクスプレス』の座席指定券。『パレオエクスプレス』は秩父鉄道のSL列車で、毎年3月から12月までの土曜・休日を中心に熊谷(埼玉県熊谷市)~三峰口(秩父市)間で運行されている。JR東日本は『パレオエクスプレス』の座席指定券と自由席整理券を取り扱っており、通常は運行日1カ月前の11時から発売している。
発表によると、5月27日は土曜日だが、この日は西武鉄道の西武秩父駅を発車するSL臨時列車が運行されるため、熊谷~三峰口間では運転されない。しかし、JR東日本はシステムへの運転日の登録を誤り、5月27日分の指定券を4月27日11時から発売してしまった。5月6日に問い合わせがあり、誤発売が判明したという。
4月27日11時から発売を停止した5月6日13時41分までの間に誤発売された指定券は、下り33枚と上り7枚。自由席整理券の発売はなかった。誤発売された指定券はJR東日本の駅で払戻しできる。誤発売された指定券で当日の西武秩父発のSL臨時列車に乗ることはできない。
JR東日本は「マニュアル、業務フローの見直しにより確認体制を強化し、再発防止を図ってまいります」としている。