「かぼちゃ電車」修復完了、記念式典を旧月潟駅で開催 7月27日

駅舎とかぼちゃ電車
  • 駅舎とかぼちゃ電車
  • 「走れ!かぼちゃ電車」の様子
  • モワ51号外板、施工前
  • モワ51号外板、施工中
  • 荷物室天井塗装、施工前
  • 荷物室天井塗装、施工中
  • 式典案内

約92年前に誕生した車両をきれいに修復! 旧新潟交通電車線旧月潟駅でかぼちゃ電車の修復完了記念式典が開催される。かぼちゃ電車とは、旧月潟駅で保存されている旧新潟交通電車線車両の通称だ。緑と黄色の車体色からそう呼ばれる。

旧新潟交通電車線の廃線後、新潟市南区の旧月潟駅において保存されてきたモハ11号など3両の修復が完了し、かぼちゃ電車保存会が7月27日に記念式典を開催する。

旧新潟交通電車線は1999年4月に廃線となった。その際、地元や鉄道ファンの有志から「電車線の貴重な資料として車両を遺したい」という声が上がり、モハ11、モワ51、キ116の3両が旧月潟駅に静態保存されることになった。併せて周辺は公園として整備された。

旧駅舎と車両の保存活動のために、ボランティア団体のかぼちゃ電車保存会が発足した。保存会は、中ノ口川堤防に隣接する旧月潟駅で、夏の日差しや新潟特有の湿った風雪から車両を守ってきた。

2022年10月には、車両移動機「アント」でかぼちゃ電車を牽引し、廃線後23年ぶりに乗客を乗せて走るイベントを実施した。それから毎年、地元のまつり月潟大道芸フェスティバルに合わせて乗車イベントが開催され、2024年は乗車が事前抽選制になる人気となっている。

いっぽうで車両の劣化は、保存会による修復では追いつかないほど進んでいた。幸いなことに、貴重な地域資源として再認識されて、新潟市による大規模な修復工事が実施された。

長年の保存活動の成果として修復が完了したことを祝し、記念式典を開催する。式典後は、修復後の車両内部を見学できるほか、保存車両の歴史や修復内容も紹介される。

《高木啓》

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