日本貨物鉄道(JR貨物)と京都鉄道博物館は9月12~24日に、JR貨物所有の電気機関車、コンテナ貨車および車掌車を京都鉄道博物館内で特別展示する。JR貨物の主力車両とレア車両の両方を間近で見学するチャンスだ。
展示車両
EF65形式2000番代直流電気機関車
コキ107形式コンテナ貨車1両
コキ110形式コンテナ貨車1両
ヨ8000形式8891号車掌車
展示されるEF65形式直流電気機関車は、1965年から300両以上が生産された、直流線区における70~80年代の主力機。一部は旅客の“ブルートレイン”も牽引した。初登場から60年近くがたち、新型機に場をゆずって数を減らしつつある。2000番台は後期型1000番台が装備の違いによって改番されたもの。
コキ107形式は現在のコンテナ貨車の主力だが、コキ110形式のほうは新型コンテナに対応して製造されたものの、コンテナが試作にとどまったためレア車両となった。貨物列車の車掌車も製造当時とは運用の仕方が変わって、現在では見ることが珍しい車両だ。
展示コンテナ
U54A 38294(協力:西濃運輸)
UR19A 12355(協力:ネスレ日本)
UF44A 38074(協力:ブルボン)
展示されるコンテナは、企業の商品やキャラクターが表面に描かれたコンテナだ。こちらも多数が走り回っているものではない。

また展示期間中は、関連イベントも開催する。
パンタグラフ上昇シーン公開:9月12日15時00分
電気機関車のパンタグラフ(架線から電気を取り込む装置)を上昇させる。
演奏会:9月23日11時00分、14時00分
JR貨物音楽部による演奏会。社歌「春夏秋冬」をはじめ、「銀河鉄道999」「線路は続くよどこまでも」など。
子ども制服撮影会:9月14~16、21~22日
JR貨物の子ども制服を着てEF510形式機関車の前で写真を撮れる。
<変更> 当初発表ではEF510形式電気機関車を展示予定だったが、EF65に変更された(9月8日)
<変更> 当初予定されていた入線セレモニーは中止(9月10日)