自動運転トラック×鉄道、日通とJR貨物がライオン製品の輸送で実証

自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせた「モーダルコンビネーション」でライオン製品を輸送
  • 自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせた「モーダルコンビネーション」でライオン製品を輸送
  • T2のトラックから共用コンテナを積み替える様子
  • 今回の実証のルート/担当イメージ

NIPPON EXPRESSホールディングスの日本通運、ライオン、日本貨物鉄道(JR貨物)、T2の4社は4日、自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせた「モーダルコンビネーション」でライオン製品の輸送を実証したと発表した。

モーダルコンビネーションの取り組みは、地球環境問題への対応や物流業界の労働力不足解消など、持続可能な物流の実現を目指し、2024年11月から進めてきた。貨物鉄道輸送の全国ネットワークと、T2が持つ自動運転トラック技術を融合させた「自動運転トラック×貨物鉄道」のモーダルコンビネーションを実現することで、自動運転区間における輸送ルートの複線化を構築するほか、柔軟な輸送力の増加を可能とするなど、物流の可能性を広げることを目的としている。

ライオンは、日用品の持続可能な安定供給を目指し、BCP(事業継続計画)の一環として、輸送網の多様化と先進技術の導入により、環境および社会的課題の解決を目的とした物流モデルの確立に取り組んでいる。今回、安定的なサプライチェーン機能の確立に向け、ライオン千葉工場(千葉県)からライオン福岡流通センター(福岡県)までモーダルコンビネーションによる長距離輸送を実証した。


《森脇稔》

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