新型『スイフト』に用意された1リットルターボエンジン搭載車の「RSt」は、スイフトスポーツを彷彿とさせるキビキビした走りを楽しめる味付けだった。新しいスイフトはHEARTECT(ハーテクト)と命名された新しいプラットフォームを採用し、革命的な軽量化と高いシャシー性能を両立させた。用意されたパワーユニットは1リットルの直噴ターボ、1.2リットル自然吸気、1.2リットル自然吸気マイルドハイブリッドの3種。なかでも1リットルターボはFFのみの設定で、ミッションもハイブリッドのCVTではなく、6ATが採用されている。ターボエンジンは低回転から過給が効くタイプのセッティングで、発進からグイグイ加速していく。3気筒なのでアイドリング時や低速走行時には振動が若干気になるが、回していくとそれをしのぐ気持ちよさを感じられる。そういえば、昔のチューニングエンジンは、低回転でバラついても実用域が気持ち良かった。そこまで極端ではないが、そうしたことを思い出させてくれる潔さがスイフトRStにはある。さらにハンドリングも気持ちいい。スイフトのRS系は日本だけでなくヨーロッパにも持ち込んで足まわりのセッティングを行ったという。直進状態ではビシッとした中立感を持ち、そこからステアリングを切り込むとススッとノーズが内側に向く。いわゆる素直なハンドリングで、ステアリング操作とクルマの動きがシンクロ。正確なハンドリングが楽しめる。連続車線変更など右に左にステアリングを切るようなところだと、まるでバイクに乗っているような感覚でヒラリヒラリとクルマを走らせられる。クルマが軽いので余分な揺り返しなどがなく、じつに軽快。このシャシーでスイフトスポーツを復活させたら、凄いクルマが出来そう…と今からワクワクしてしまった。■5つ星評価パッケージング:★★★★★インテリア/居住性:★★★★★パワーソース:★★★★★フットワーク:★★★★★オススメ度:★★★★★諸星陽一|モータージャーナリスト自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。
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