【トヨタ C-HR 試乗】デザインはいいけれど、使い勝手はどうなのよ?…岩貞るみこ

試乗記 国産車

トヨタ C-HR(写真はプロトタイプ)
  • トヨタ C-HR(写真はプロトタイプ)
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デザイン重視で作られた『C-HR』。しかも、ハイブリッドシステムの重量で重心が低く、安定感のある乗り心地で(それに比べて1.2リットルターボは4WDだけど軽快な走り)、ハンドルへの反応がものすごく素直でスムーズで、17インチタイヤでもコツコツ感がなくてしなやかで、しかも運転席まわりのスイッチも使いやすいこのグレードを、そのまま褒めちぎって終わるのも悔しい。

デザインはいいけれど、そのぶん、使い勝手はどうなのよ? デザイン優先の製品に「使いにくい」はNGワードだ。ハイヒールだって、形はきれいだけれど履きにくいんだし。でも、ひっかかった部分を、きちんと書いておきたい。

まず、運転席からの前方視界にはきちんとこだわり、窓枠(Aピラー)を細くしたはいいけれど、左ナナメ後ろが見えにくい。駐車するべく首をぐるりとひねると、太いピラーと後ろのドアで外の景色が断絶されるのだ。後ろドアは、ドアハンドル部分の面積が大きいのである。バックビューモニターの画角が広く、バックするときに必要な情報は、そこからある程度、得ることはできるけれど、心理的に「見えない」感はぬぐえない。

その後ろドアのドアハンドル。デザイン優先で設定された高い位置と形状は、背の低い子どもに乗り降りさせるときにぶらさがって遊びそうで心配になる。検証したというけれど、オトナに囲まれて開け閉めするのと、のびのび自由にやるのとでは、子どもの動きは違うしね。

後ろのドアを開けて座った後部座席は、ヘッドクリアランスを重視したため、座面が低め。座ると前が見えにくいので、最近の「後部座席のヒップポイントを高くして、前の景色が見えやすいように」と作られたクルマと比較すると、もぐりこみ感がある。

さらに、私が気になったのは、荷室のバックドアだ。開くときも閉めるときも女性の平均的な体型&握力だとかなり操作にコツがいる。開閉を繰り返すと、上腕二頭筋が鍛えられそうだ。きれいなクルマに乗るときは、身のこなしもさらりと美しくやりたいだけに、ここは『プリウス』同様、アルミで軽く作ってほしかった。

美しさと使いやすさ。人によってそれぞれ価値観はちがうもの。やっぱりクルマは乗って触って確かめて、自分の価値観とシンクロしているか見極めないと、と改めて思う次第である。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。
《岩貞るみこ》

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