国土交通省は、羽田空港線と成田空港線にリフト付き空港リムジンバスの実証運行を3月31日から順次実施すると発表した。
車いすを利用したまま乗車できるリフト付き大型空港リムジンバスを運行するのは国内では初めて。
羽田空港、成田空港は日本の玄関口として国内外を結ぶ重要な結節点であるため、空港アクセスのバリアフリー化を進めていく方針。空港リムジンバスでリフト付き車両はほとんど導入されておらず、大型車両での導入例はないのが現状だ。
昨年8月にとりまとめた国土交通省「バリアフリー・ワーキンググループ」でも、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会の円滑な運営に向けバリアフリー化を推進するため、羽田空港と成田空港のアクセスバスに、リフト付きバスを導入した実証運行を実施するとされていた。これを受けて今回、京浜急行バスが3月31日から羽田国際線=横浜駅、東京空港交通が4月15日から羽田国際線=東京シティエアターミナル、京成バスが4月下旬から成田第2ターミナル=イオンモール幕張新都心バスターミナルでそれぞれ実証運行を実施する。
国交省では今後、バス事業者など、関係者と密接に連携し、バス車両のバリアフリー化を推進する。