トヨタ ハイエース スーパーGL “DARK PRIME”…機能を突き詰めた先にある、美しさと質感

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トヨタ ハイエース スーパーGL “DARK PRIME”
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どんな世界でも必ずと言っていいほどあるのが「プロの道具」である。信頼性や耐久性、そして絶対譲れないのがその道のプロの要求に応える機能の高さである。さしずめクルマで言えば「商用車」がそのカテゴリーに入る。

さて、日本の商用車の代表車種と言えばトヨタ『ハイエース』である。1967年に登場した初代からすでに50年近い歴史を持ち、常にトップブランドとして絶対的な人気を誇っている。ちょっと意識して見ると世の中にこれだけハイエースが走っていることに驚くほどだ。また世界に目を向けてみると、100万km以上に及ぶ走行距離、また一例だが中東では年間における寒暖差が50度以上となる場所もあり、過酷とも言える使用環境を考慮すると要求される耐久性はさらに高くなる。


◆最上級グレードにさらなる上質感をプラス

そんなハイエースも、昨今ではキャンプを始めとするアウトドアやモータースポーツではカートを運ぶなど趣味の世界で使う人も増えてきている。乗員中心のミニバンに比べ、その圧倒的な積載能力が“本気”のユーザー達に評価されているわけだ。

とはいえ、その生い立ちがビジネスユースということで購入のハードルが意外と高いのも事実である。やはり世の中に多く出回っているミニバンと比較すると質感の面で劣るのでは…という心配があるわけだ。そこでオススメしたいのが、ハイエースの特別仕様車である「スーパーGL “DARK PRIME”」だ。

この“DARK PRIME”、最上級グレードである「スーパーGL」をベースにエクステリア&インテリアに特別装備を加えることで上質感や高級感をプラスすることで乗用車的なテイストに仕上げている。

試乗に用意されたボディカラーは特別設定色のスパークリングブラックパールクリスタルシャイン、取材日当日は晴天だったが太陽光によって色調が微妙に変化するカラーリングも中々凝っている。ちなみに“DARK PRIME”には合計で5色のボディカラーが設定されている。

そしてこのボディカラーを引き立てるのがダークメッキ仕様のフロントグリルと、クラス世界初となる2連プロジェクター式のLEDヘッドランプ(1トンキャブバンクラス、2013年11月現在)である。特に昼夜を問わず走行する機会の多いクルマであることを考えると安全面の点でありがたいし、正直スクエアボディの中によくこのヘッドランプユニットを組み込むことができたな、と技術的な面でもちょっと感心した。

ドアを開けて乗り込むと、目に飛び込んでくるインテリアはもはや商用車のイメージではない。4本スポークのステアリングホイールには本革と黒木目マホガニー調の加飾に純正オーディオなどの操作も行えるステアリングスイッチを内蔵、ダークシルバー調加飾のプッシュ式コントロールパネル、インパネアッパー部もマホガニー調加飾パネルを装着、シフトノブもステアリング同様の仕上げ、シフトベゼルもダークシルバーの加飾が施されている。そして何よりもシート表皮をトリコット+合成皮革にダブルステッチ処理がされるなど、乗用車テイスト満載の装備が搭載されている。

補足だが、ハイエースのシート、いまさらながら本当に良く出来ている。とにかく長距離&長期間使用される商用車ゆえに耐久性はもちろん、疲れにくいシートは絶対必要である。正直に言えばパッと見は地味なデザインのシートだがその実力は折り紙付き。それがこの特別仕様車では上質さを兼ね備えたのだから本物を求めるユーザーにはかなり魅力的なのではないかと思う。


◆静粛性や直進安定性を向上し、実用的かつ快適に

さて試乗は高速道路を中心に行ったが、多彩なアクティビティを楽しむために多くの荷物や人を乗せて移動するのにこれほどよく考えられているクルマはなかなか見当たらない。キャブオーバー型ならではの圧倒的な視界の良さは最近のミニバンでも味わえないほど新鮮。今回試乗したガソリン車は、2014年12月に実施されたマイナーチェンジで従来の4速から6速にオートマチックが多段化されている。これにより高速巡航時のエンジン回転数が下がり、静粛性にも寄与する。アクセル操作ひとつでキックダウンも可能だが、シーケンシャルシフトも付いているので山道などでは自分の好みでギアをセレクトして走ることができる。

乗り心地に関しては1人でも多人数乗車でもそれほどは変わらない。この手のクルマではステアリング操作にあまり過敏に反応しても操縦安定性の点では不利になる。しかし改良を受けた足回りにより路面からの突き上げはマイルドだし、操舵に対しての車輌の動きも全体の味付けとしては滑らかでこのクルマのキャラクターには合っており好印象だ。また従来のモデルと比較しても感じたのが、このボディ形状からは想像できないほど高速走行時の直進安定性や操舵フィールがしっかりしていること。その秘密はどうやらこのクラスとしては初となる「エアロスタビライジングフィン」にあるようだ。元々モータースポーツなどでも使われてきた技術だがハイエースの場合、ドアミラー基部のほか、リアコンビネーションランプに4連のフィンが装着されている。これにより車輌回りに生まれる空気の流れに渦を発生させ、車体を左右から押し付ける効果を発揮する。元々長距離走行が得意なハイエースの実力を改めて確認できた試乗だった。

また個人的に気に入ったのがメーターのデザインである。昨今の乗用車がとにかく多彩な情報を表示するものと比較するとシンプルなのだが、本当に必要な情報を的確に伝えてくれる点、それでもマルチインフォメーションディスプレイにより、燃費はもちろん目的地周辺の外気温が把握できることは冬場などの路面変化に対して一手先の行動ができる。

高い実用性を持つハイエースで本格的なアクティビティを楽しむために購入を検討しているのであれば、まずこの“DARK PRIME”をリストの最有力候補にあげることをオススメする。普通のミニバンでは得ることのできない所有する喜びに加え、装備の充実度に家族もきっと満足するはずだ。


◆トヨタ ハイエース スペシャルサイト
《高山 正寛》

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