ホンダ オデッセイハイブリッド に愛犬を乗せて…ペット旅を快適にする専用グッズ

試乗記 国産車
ホンダ オデッセイハイブリッド に愛犬を乗せて…ペット旅を快適にする専用グッズ
  • ホンダ オデッセイハイブリッド に愛犬を乗せて…ペット旅を快適にする専用グッズ
  • ペット旅ではホンダアクセスの「Honda Dogアクセサリー」が活躍
  • 7人乗りモデルのプレミアムクレードルシートなら2列目のフロアにペットフロアクッションを敷くことができる
  • 東北自動車道~日光宇都宮道路を走り、鬼怒川へ
  • EVスイッチ(オデッセイ ハイブリッド)
  • EVスイッチを押して強制的にEVモードで走行することもできる
  • 東北自動車道・佐野SAのドッグラン
  • 東北自動車道・佐野SAで休憩中のララ

高級感あるモダンスティール・メタリックのホンダ『オデッセイ ハイブリッド』で向かった日光・鬼怒川。東京都心から約170km、約2時間のドライブは犬連れにちょうどいい距離だ。途中、中間地点の東北自動車道・佐野SAのドッグランで犬たちを遊ばせ、そこから目的地の犬連れ専門宿の温泉旅館「鬼怒川 絆」まで約1時間。

東北自動車道~日光宇都宮道路をモーターアシストの威力を発揮し、静かに滑らかに走るオデッセイハイブリッドだから、移動はもうあっと言う間である。高速道路でも平坦路、下り坂ではひんぱんにEVモードに入る。HVの燃費に有利な一般道、鬼怒川の市街地では自然にEVモードに入るだけでなく、EVスイッチを押して強制的にEVモードで走行することもできた(最大110km/h、3~4km)。

東京から今回の目的地「鬼怒川 絆」までの平均燃費は、犬に気づかう走りをして16.8km/リットル。燃料タンクは50リットルだから、航続距離は840キロという足の長さである。

◆用途に合わせて選べる純正ペット用アクセサリー

“旅するラブラドールレトリーバー”のマリアがホンダ車、オデッセイハイブリッドが大のお気に入りなのには理由がある。それは犬の飼い主の声をもとに、ホンダアクセスのわんこオーナーが集う開発チームが作ったホンダ純正ペット用アクセサリー「Honda Dogアクセサリー」の充実ぶりだ。

今回、オデッセイハイブリッドで使ったのはまず後席用の「ペットシートマット」(Mサイズ1万9440円、価格は全て税込)。表面に撥水加工が施された、脱着楽々の後席シート用マット。前部に可愛い肉球デザインのメッシュ窓があり、犬から前席の飼い主が見え、アイコンタクトできるよう配慮された肌触りのいいシートマット。シートの汚れを防止するだけでなく、ハンモック状に装着するため、急ブレーキを踏んだ時でも犬がフロアに落ちずに済む安全性にも注目したい。ファスナーを展開することで、人間が横に座ってもすでに付着した抜け毛で汚れない仕様はさすが。2列目ベンチシートに乗車したマリアとララも、このペットシートマットのおかげで安心快適にドライブを楽しむことができたようだ。

ちなみにこのペットシートマット、オデッセイの3列目席を格納し拡大したラゲッジにもそのまま使用可能。これは以前、マリアが思いついた裏技。

「ペットフロアクッション」(1万800円)は縦横のサイズが違うふたつワンセットの厚さ淳さ黒5cmの低反発ウレタンクッション。ふたつはベルクロでドッキングでき、オデッセイハイブリッドの7人乗りプレミアムクレードルシートの足元フロアに敷くのにぴったり。また、3列目席を格納し拡大したラゲッジフロアに縦にふたつ並べ敷くこともできる。マリアは家の中、旅先でもマイベッドとして活用している。

オデッセイハイブリッドの2列目ベンチシートでペットシートマットとともにララが使ったのが小型犬用の「ペット車外飛び出し防止リード」(Sサイズ3240円 、Mサイズ3780円)。後席のISOFIXチャイルドシート用のロアアンカレッジに固定するもので、SとMを使い、Mサイズを左右に伸ばし固定し、そこにSサイズのループ部分を通すことで、装着した犬がシート左右に自由に動けるようになるスグレモノ。

そのほかにも助手席に確実に固定でき、超小型犬、小型犬を乗せられる、ポケットや、底部にクッションと飛び出し防止リードが付いた「ペットシートプラスワン」(1万9440円)などが用意されている。

◆犬のホスピタリティも充実の温泉宿

さて、「鬼怒川 絆」に到着し、お部屋でまったりしたあとは、館内外のドッグランめぐり。約100畳の館内ドッグランは空調完備で寒い日や暑い日も快適に犬を走らせ、遊ばせることができる。トイレコーナー、ペットアメニティーもあるから手ぶらでもOKだ(お部屋にお散歩バッグもありました)。また、部屋から直接、犬のお散歩OKの日本庭園に出ることもできるから飼い主も犬も快適だ。

温泉旅館と言えば、温泉と並び楽しみなのが食事。お部屋によっては個室食事処を利用するのだが、ここ竜胆(りんどう)は次の間がテーブルのあるダイニングとなり、部屋食となる。

高級な会席料理の夕食は全国各地から取り寄せた食材をふんだんに使ったもので、すでにマリアとララも仲良しになった専任の仲居さんが運んでくれる。すでに前菜が並ぶテーブルは目にも美しく、豪華の一言。おっと、忘れてはいれない。マリアたちの愛犬夕食も超豪華。人間用の会席料理に遜色ない食材、盛りつけが施されていた。

夕食後はダイニングテーブルのある次の間から場所を移し、浴衣に丹前姿で、本間でゆったり。お風呂事情も最高だ。お部屋の内風呂、露天風呂(犬といっしょに入れる!)、ロビー階にある外風呂、貸切り家族露天風呂のすべてに入るのは無理としても、鬼怒川の夜の楽しみ方は盛り沢山なのである。

翌朝の朝食も素晴らしい。数々の小鉢が並び、食欲をそそる。お部屋のグレードとともに幸せな朝を迎えることができる。ちなみに愛犬用小食は玉子雑炊に日光の湯葉があしらわれたもの。チェックアウトは11時。朝食後に温泉につかれる余裕が嬉しい。

◆8人乗りと7人乗り、それぞれにメリット

帰路のオデッセイハイブリッドもまた快適だった。約40kgのリチウムイオンバッテリーが前席床下にあり、その重さがサスペンションをよりゆっくりと動かし、ストローク感あるしなやかな乗り心地を実現しているのだ。カーブではオデッセイハイブリッド アブソルートほど姿勢変化は少なくないが、それでもロールスピードがゆったりしていて安定感は終始秀逸だ。

もっとも、犬を乗せていない時にスポーツワゴンのような走りを望むなら、マリアいわく「アブソルートを薦めるワン」とのこと。乗り心地は硬派なガソリンのアブソルートよりマイルドかつ快適で、しかもカーブなどでの姿勢変化は最小限。車内でどこかにつかまれない犬により向いている。

オデッセイハイブリッドはガソリン車と違い、標準車もアブソルートと同じエアロ仕様の外観を持つから、標準車とアブソルートの選択は悩ましいが、愛犬家が熟慮すべきは2列目席。8人乗りベンチシートはフロアからシートまでの高さがより低く、一体シートだからホンダ純正のペットシートマットを敷くやすく、大型犬でも乗せやすいメリットがある。

一方、7人乗りプレミアムクレードルシートのクッションはシート表皮裏に3cmの厚みのウレタンクッションが張られ、かけ心地はより贅沢で快適。フロアに大型犬2頭が寛げる広さが出現するのもロングスライド機構ならでは。シートを横方向にスライドさせ左右一体化することもでき、シートアレンジの多彩さではこちらだ。

オデッセイハイブリッドのEXグレードには大型フロアコンソールボックスとセットで100V/1500W電源、コンセントが装備される。コーヒーメーカーや簡易電子レンジなどを車内外で使うことができ、アウトドアや災害時に大いに役立ってくれるのだ。ドライブ中、犬が入れるカフェやレストランがなくても、これなら“どこでもドッグカフェ”が開店できる。眺めのいい場所にマイカーを停め、愛犬とコーヒータイム…なんて幸せじゃないか。

東京~鬼怒川間往復の実燃費は、都心の渋滞を含め16.0km/リットル。このクラスのミニバンとしては、やはり驚異的である。犬の乗せやすさ、走りの良さ、快適度、使い勝手、そして燃費まで満足のいくものだった。

《取材協力》
ホンダ

ホンダアクセス

鬼怒川 絆
栃木県日光市鬼怒川温泉大原1422-4
03-6453-7181

《青山尚暉》

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