トヨタ自動車が12月に発売を予定している新型『プリウス』には、日本専用仕様として4輪駆動モデルが初設定される。
新型プリウスのチーフエンジニアを務める豊島浩二氏は10月13日に都内で開いた技術説明会で「お客様からご要望が多かった4WDについては電気式4輪駆動方式『E-Four』を新設定した。走行中に4輪駆動を必要とするかどうかを自動判断する制御を採用することで低燃費に貢献する」と説明した。
またHVシステム開発統括部の伏木俊介主幹は「コンパクトに搭載できるようトランクアクスルを小型化、またインバーターを小型化かつ独立して設定することにより、搭載性と他のハイブリッド車への展開性を確保している。走行状態に応じて後輪にトルクを最適配分することで安定した駆動力を確保。また燃費にも配慮した低フリクションのE-Fourシステムになっている」と述べた。
E-Fourそのものは『エスティマ』を始め、『アルファード/ヴェルファイア』や『レクサス RX』で採用しているが、いずれもインバーターが一体設計となっておりボンネント内に収納されている。新型プリウスではインバーターを別体化して、リア床下のスペアタイヤと同じ場所に収納することで、ボンネットの狭い小型車などにも同システムを展開しやすくしたのが特徴。