2015年10月10日より発売する『MT-03(エムティ ゼロスリー)』と『MT-25(エムティ ツーファイブ)』。ヤマハ発動機MC事業本部商品企画グループの主査・樋口 健氏によると、「新興国にも展開していく予定」とのこと。
その背景には、これまで小排気量モデルが市場の大半以上を占めていたが、昨今では250ccクラスがトップエンドモデルとして需要がある。新興国のユーザーにとって手が届く憧れであり、ブランドイメージをリードする領域だと、ヤマハは考えている。
かたや日本、欧州、北米などでは250および320ccモデルは、新規層がメインターゲット。樋口氏は「エントリー層の入口であり、経験を積む領域」と捉えており、「ひとつのモデル・コンセプトで、2つの市場(新興国と先進国)のお客様の要望に応えていこうと思います」と、狙いを明らかにした。
また、MTシリーズの魅力については「エモーショナルかつ活き活きとした“Torque”キャラクターを持ったエンジン」「あらゆる場面で楽しめる軽快かつ“Agile”なハンドリング」とし、「“操る楽しみ”を最大限に味わえ、市街地の交通の流れをリードできるRoadster」という。
メインターゲットは、「1~2台目のバイクとして選んでいただく30歳代までのエントリーカスタマー。あるいは40歳前後のリターンライダー、久しぶりに自分の自由時間が出来た方」と想定。
樋口氏がアピールするセールスポイントは「市街地が楽しい」「俊敏性と存在感を感じるデザイン」「通勤通学に使いやすい特性」「経験、体格を問わず扱いやすい」と4つあり、特に「高速走行での余裕のある追い越し加速」については、「クラスNo.1」と自信をのぞかせる。