アイシン・エーアイは、後輪駆動(FR)車用の高容量6速マニュアルトランスミッション「AC6」をトヨタ自動車と共同開発。タイ拠点で生産し、新型『ハイラックス』などIMV向けに供給を開始した。
AC6は他社品とのギヤトレーン構造の差別化や新材料の採用により軽量・コンパクトながらSUVや商用車の過酷な使用条件にも耐えうる信頼性を実現。また1速ギヤ比と6速ギヤ比との比率を大きく取るワイドギヤレンジを取り入れ、低速段での動力性能と高速段での燃費性能を両立させた。意匠面では、シフトレバーの傾きが乗用車と同様になるようシフト系構造も見直しを図った。
また今回の開発では、部品単位での現調化を推進し、アセアン地域での現調化率90%を達成。同社初の試みとなる冷間鍛造の内製化を一部部品に採用し、コスト低減を実現している。