JR東海はこのほど、東海道新幹線のN700系にN700Aと同等の機能を加えた改造工事が完了すると発表した。8月に改造工事を実施した浜松工場(浜松市中区)で「完遂式」が行われる。
N700Aは従来型のN700系をベースに開発された、東海道新幹線の最新型車両。中央締結ブレーキディスクや定速走行装置を導入するなどの改良を加え、2013年2月から営業運行を開始している。一方、従来型のN700系についても、N700Aで採用された機能の一部を反映させる改造工事が2013年から行われてきた。
完遂式は8月5日に行われる予定。当日はテープカットのほか、車両が出庫する様子や工事に使用した工具の紹介、社員が取り組んだ創意工夫などを紹介するという。
JR東海が保有している新幹線車両は131編成で、内訳はN700Aが25編成、N700系が80編成、700系が26編成。N700系の改造工事の完了で、保有車両の約8割がN700AかN700Aの機能を加えた「N700Aタイプ」になる。JR東海はN700Aタイプの車両が増えることにより「更なる安全・安定輸送に寄与することが出来ます」などとしている。