【ルマン24時間 2015】熱気に包まれるルマン市内、参戦ドライバーがパレード

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ルマン24時間耐久レース2015 前夜パレード
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90年以上の歴史をもつ世界的レース、ルマン24時間耐久レースが6月13日の15時(仏・現地時間)にスタートする。前夜となる12日には、参戦ドライバーやスーパーカー、クラシックカーなどがルマン市内を駆け巡るパレードがおこなわれ、街はレース一色に染まった。

ルマン24時間耐久レースは、毎年約20万人もの来場者がフランス国内、近隣諸国から集う一大イベント。トップカテゴリーのLMP1では、アウディ、ポルシェ、トヨタに加え、今年から新たに参戦する日産が激しいバトルを繰り広げる。今年は5連覇中のアウディをポルシェが食い止めることができるかが、注目となりそうだ。このほか、LMP2、LM GTE Pro、LM GTE Amなどでは、アストンマーティンやフェラーリ、『コルベット』で参戦するシボレーなど日本でも馴染みのあるスーパーカー達が、完走、そして勝利をめざす。

本線開始を前に、早くもルマン市内は熱気に包まれている。12日には、ルマンサーキット近くの旧市街で、昨年の優勝チームであるアウディを皮切りに、今年の予選でトップタイムを記録したポルシェ、それに続くトヨタと、参戦するドライバー達がパレード。午前中から降り続いた雨は上がり、雲間からちらほらとのぞく日差しの中、街のあちらこちらで上がる歓声に、選手達は笑顔で応えた。

もともとレース文化が生活に根付いているといわれるヨーロッパだが、その中でもルマンは格別。老若男女問わず、街を上げてレースを楽しんでいる様子が伝わってくる。24時間耐久レースと聞くと、観客側も眠い目を擦りながら必死にレースを観戦する…というイメージを持つかもしれないが、実際はちょっと違う。レースの行方はほどほどに追いながらも、キャンピングカーでバーベキューを楽しむ人、出店で買い物を楽しむ人、日光浴を楽しみながらお酒を飲み続ける人、と楽しみ方は様々。「走り回るレーシングカーは“みこし”のようなもので、レースはお祭り。生活に根付いているからこそ、皆がそれぞれの楽しみ方を知っている」と、ルマンを知る人は語る。

ルマン24時間耐久レースは、6月13日15時(日本時間22時)に本線がスタート。翌14日の15時にゴールとなる。

《宮崎壮人》

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