欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンが『ザ・ビートル』をベースに開発したコンセプトカー、「デューン」。同車の市販化が、あらためて発表された。
『ザ・ビートル・デューンコンセプト』は2014年1月、デトロイトモーターショー14で初公開。ザ・ビートルをベースに、オフロードテイストに仕上げたコンセプトカーが、デューン。外観はザ・ビートルに対して、アンダーガードやフェンダーエクステンション、大径タイヤを追加装備。車高は50mm引き上げられた。ボディカラーは明るいオレンジ、「アリゾナ」で塗装。バンパーは専用デザインとした。
室内はボディカラーに合わせて、ダッシュボードやドアトリム、ステアリングホイールなどにオレンジのアクセントを使用。助手席前方のダッシュボードには、アシストグリップが装着される。
パワートレインは、ザ・ビートルの「Rライン」と共通。直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TSI」は、最大出力210psを発生。トランスミッションは、6速デュアルクラッチの「DSG」。電子制御ディファレンシャルロックの「XDS」も装備された。
フォルクスワーゲンは4月1日、ニューヨークモーターショー15において、デューンの市販化をあらためて発表。この発表は、2014年夏に続くもので、今回は「2016年初頭、販売店に到着する予定」と、具体的な発売時期を明言している。
なお、ニューヨークモーターショー15では、フォルクスワーゲンはザ・ビートルのコンセプトカー4台を初公開。この4台に関しても、市販する方針。フォルクスワーゲンは、「デューンのようなコンセプトカーを、いかに早く量産化できるかを、我々は示した」と説明している。