アウディのドイツ本社は3月21日、2015年のルマン24時間耐久レースや、WEC(世界耐久選手権)に参戦する『R18 e-トロン・クワトロ』の2015年モデルを発表した。
アウディは2012年、国際耐久レースの最高峰、LMP1マシンとして、R18 e-トロン・クワトロを開発。ルマン24時間耐久レースで総合優勝を収め、WECでも活躍してきた。
2015年モデルでは、「e-トロン・クワトロ」パワートレインを強化。e-トロン・クワトロは、4.0リットルV型6気筒ターボディーゼル「TDI」を、ミッドシップに搭載。このエンジンが後輪を駆動する。そして、前輪に内蔵されたフライホイールが、減速時のエネルギーを回生するという一種のハイブリッド。
2015年型では、フライホイールへのエネルギー貯蔵容量を、最大700キロジュールへと増強。2014年モデルに対して、およそ17%引き上げられた。1周あたりのエネルギー放出量も、従来の2メガジュールから4メガジュールへ、2倍に増やす。
4.0リットルV型6気筒ターボディーゼルTDIは、最大出力が537hpから558hpに。エアロダイナミクス性能も、大幅に強化された。また、軽量化を促進することで、車両の最低重量870kgのレギュレーションに適合させている。