気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2015年3月6日付
●新型「ロードスター」6月に国内発売へマツダ(読売・10面)
●アクア首位維持2月の新車販売(朝日・11面)
●米事情で進展困難か、TPP事務レベル協議再開(東京・7面)
●新卒採用に「情熱枠」パナソニックが16年度新設(毎日・6面)
●トヨタ、ベア4000円軸に調整(産経・2面)
●仏再保険に1100億円出資、損保ジャパン日本興亜海外収益を拡大(日経・1面)
●アドヴィックス社長に小木曽氏、トヨタ常務役員(日経・12面)
●輸入車販売10.8%減、2月、駆け込みの反動(日経・13面)
ひとくちコメント
2月の国内新車販売の車名別の台数が発表された。トヨタ自動車の小型ハイブリッド車(HV)『アクア』が前年同月に比べると、2014年4月の消費税増税前の駆け込み特需の影響で4.9%の減少となったものの2万2788台と2か月連続でトップをキープした。
また、総合2位は軽自動車で2か月連続首位のホンダの『N-BOX』、3位は日産自動車の『デイズ』、4位はダイハツの『タント』、5位も同じくダイハツの『ムーヴ』で、ベスト10では2位から5位まで軽自動車が続き、8位にもホンダの『N-WGN』、9位にスズキの『ワゴンR』と10車種中6車種が軽となった。
きょうの日経などが取り上げているが、特筆できるのはベスト10のうち前年同月に比べてプラスとなったのはN-BOX(ホンダ)だけで10.3%増の2万0223台。昨年末にはシリーズの『N-BOXスラッシュ』を発売したことでも販売の増加にむすびついたとみられる。
N-BOXの月間台数の推移をみると、昨年11月は1万3141台だったが12月が1万4480台、1月は1万8643台と右肩上がりで増加している。
ホンダでは度重なるリコールで新車の投入が大幅に遅れていたが、『グレイス』や『ジェイド』、それに『レジェンド』もようやく発売。2月23日には、伊東孝紳社長が6月に退任するトップ交代を突然発表したが、まずは、月間2万台超のN-BOXが“孝行息子”として、退任に花を添えた格好だ。