大阪トヨペットは、2月13日から15日までの3日間、インテックス大阪で開催された「大阪オートメッセ2015」に、同社のモータースポーツ部門である「OTGモータースポーツ」が製作したD1グランプリ参戦車両やカスタマイズモデルを出展した。
トヨタ/GAZOO Racingのブースがある5号館の一角、地元販社である大阪トヨペットのブースで一際目を引いたのが、OTG(大阪トヨペットグループ)が製作したレクサス LFAのD1車両だ。ノーマルのLFAにある上品なたたずまいは、そこはかとなく残るものの、オーバーフェンダーや巨大なリアスポイラー等で武装されたボディには、得体のしれない凄みが漂う。
その心臓部に収まるのは、ノーマルのV10とトランスアクスル式セミオートマチックではなく、NASCAR用のTRD製V8エンジンとシーケンシャルミッション。現状でも800psほどあるようだが、今年のD1にはターボを装着して1000ps以上とし、参戦する予定だという。
また、その横にあったのは、2014年のD1グランプリにフル参戦したOTGのD1 86。外観は86だが、こちらも同じくNASCARのTRD製V8エンジンを搭載する。会場にいたメカニック担当者によれば「重いが、非常に丈夫なエンジン」とのことだ。
OTGは昨年、D1グランプリ以外にも、SUPER GT参戦チーム「LM corsa」で、BMW Z4を GT300クラスで走らせており、今年はそのZ4に加えて、目下開発の真っ最中である新型車両、「レクサス RC F GT3」も投入する予定。また、昨年同様に、86/BRZレースにも2台体制で参戦する。一般的に、お堅い印象のあるトヨタ販社だが、大阪トヨペットに限っては例外と言えそうだ。