6代目となるダイハツ『ムーヴ』が登場。従来どおり標準タイプとスポーティなカスタムの2本建てのラインアップとなった。まず最初に試乗したのは標準タイプのボディに、52馬力の自然吸気エンジンを搭載するXで、衝突回避支援システムの「スマートアシスト」が追加装備となるSAというサブグレード名もついている。つまり、X・SAグレードだ。ボディ関連では高張力鋼板を多用するなどして、軽量化を推し進めたうえで、軽くなった分を性能向上に振り分けるという硬派な思想。走っていて感じるのは、とにかくボディがしっかりとしていること。軽自動車、それもボディパネル1枚1枚の面積が大きくなりがちなハイトワゴンは、パネルがペコペコと音を出したりするものだが、ムーヴについてはそんなことは一切無く、静かで安定した走りを示す。ターボに比べればトルクは細めだが、それでも普通に使うには十分なトルク感を得られる。さらにDアシストと呼ばれる走行モード切り替えモードが用意されパワーモードを選ぶと、アクセル操作に対するエンジンのトルク発生量をアップ、CVTの変速マップも変更されてより強い加速感が得られる。サスペンションは剛性感があって、コーナリングの安定性が高い。全体的な乗り心地はフラットなもので、軽自動車のレベルを超えてリッターカーに迫るもの。サスペションそのものの動きもスムーズでフリクションが少なく、細かい路面の荒れもしっかりと吸収してくれる。ムーヴの魅力はそのマルチパーパス性にあると言える。1.6mを超える車高はタワーパーキングでの駐車性が若干悪いが、それをのぞけば高速道路から街中、レジャーまでさまざまな使い方が可能。分割してスライド可能なリヤシートや深く設計されたラゲッジアンダーボックスなども使い勝手を向上している。■5つ星評価パッケージング:★★★★★インテリア/居住性:★★★★パワーソース:★★★★フットワーク:★★★★オススメ度:★★★★諸星陽一|モータージャーナリスト自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。
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