シリーズの新設定セダンで上質の街乗りも楽しめるというスバル『WRX S4』は、ステーションワゴンモデル『レヴォーグ』の上級スポーツセダンを思起させるようなデザインだ。実際、車体骨格部分は共通化されているという。
技術本部を担当する武藤直人取締役・専務執行役員によると、同社は2016年から順次、新プラットフォーム(車台)に切り換える方針。このため新型WRXは、現行プラットフォームでは「最後の適用モデル」になったという。武藤専務は「それだけに、強度と剛性の両方で完成度は極めて高い」と説明している。
また、S4の車体の骨格は「基本的にレヴォーグと同じ」と明かす。走りの違いは「サスペンションやVDC(横滑り防止装置)の制御などをそれぞれ独自設定した」ことで、味付けしたという。一方でレヴォーグとS4では共に「高い強度と剛性がもたらすリニアリティ(直進性能)を実感いただきたい」とアピールしている。