MotoGP第9戦・ドイツGP決勝レースが7月13日、ザクセンリンクで開催され、マルク・マルケス(ホンダ)が優勝。ジャコモ・アゴスチーニ以来44年ぶりとなる開幕9連勝を達成した。
シーズン前半戦の締めくくりとなる第9戦ドイツGPは、スタート前に一時的に強い雨が降り、ウエットレースで行われた。しかし、すぐに雨は上がり、サイティングラップの時点でコースは乾き始め、ウォームアップが開始されたときには、ほぼドライコンディションとなった。
このまま路面が乾くと判断した選手とチームは、グリッド上でスリックタイヤにチェンジ。一方、スタートしてから状況を判断しようとする選手とチームは、レインタイヤを履いたままウォームアップに出ることになった。しかし、コース上がほとんど乾いてしまったこともあり、スリックタイヤを装着したマシンにチェンジするため、14名の選手がピットロードに滑り込んでピットスタートを選択した。
この結果、ドイツGPの決勝は、グリッド上からスタートした選手が9名、マシンをチェンジしてピットスタートを選択した選手が14名と、2つのグループに分かれてスタートを切ることになった。
オープニングラップは、グリッド上からスタートした9台が先行するが、ピットスタートを選択したマルク・マルケス(ホンダ)が、1周目10番手から2周目に7番手へ、3周目に3番手、4周目に2番手と一気にポジションを上げ、グリッド上でスリックタイヤを選択したステファン・ブラドル(ホンダ)を追撃した。
その後、快調にラップを刻んだマルケスは、6周目にブラドルを抜いてトップに浮上、それからはチームメートのダニ・ペドロサを従えて快調にラップを刻み、終盤ペースを上げたマルケスが、30周のレースで真っ先にチェッカーを受けた。
この優勝でマルケスは、1970年にG・アゴスチーニが達成した開幕9連勝という記録に44年ぶりに並んだ。また、9連勝達成は、G・アゴスチーニ、マイク・ヘイルウッド、ジョン・サーティス、マイケル・ドゥーハンに続いて5人目。現役ライダーでは前戦のオランダGPで8連勝という最多記録をマークしたが、その記録を9勝へと伸ばした。この優勝で総合2位のペドロサとのポイント差を77として、2年連続チャンピオンに向けて、また一歩前進した。
■MotoGP 第8戦
1位:マルク・マルケス(ホンダ)
2位:ダニ・ペドロサ(ホンダ)
3位:ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
4位:バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
5位:アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)
6位:アレイシ・エスパルガロ(ヤマハ)
■ポイントスタンディング
1位:マルク・マルケス(ホンダ)225P
2位:ダニ・ペドロサ(ホンダ)148P
3位:バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)141P
4位:アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)99P
5位:ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)97P
6位:アレイシ・エスパルガロ(ヤマハ)77P