トランスミッションをはじめとして、各種の自動車用ユニットを製造しているZF社。SUPER GTでは、トヨタと日産の全GT500マシンと、GT300の一部のマシンがZF社製のミッションを採用している。
そのZF社が2014年のスーパーGTシリーズで、毎戦「ZF Award」というプライズをチームに提供している。
「ZF Award」はレースの結果には関係なく、メカニックが素晴らしい働きをしたチームが対象。ZFのミッションを使用しているか否かは関係ない。
第1戦の岡山ラウンドでは「LEXUS TEAM ZENT CERUMO」が選ばれたこのプライズ、第2戦となった今回の富士ラウンドでは「LEXUS TEAM WedsSport BANDOH」が受賞した。
LEXUS TEAM WedsSport BANDOHの『LEXUS RC F』は、金曜日に給油系トラブルが発生し夜中2時までの作業、予選が行われた土曜日はトラブルシューティングのために夜中1時まで作業というハードワークを経て、決勝日の日曜日を迎えた。しかし、トラブルはこれで終わらず、決勝日午前に行われたフリー走行後に駆動系トラブルの対処に追われた。そうした数多くのトラブルを克服しつつ、LEXUS TEAM WedsSport BANDOHは7位に入賞にポイントをゲットするに至った。
このメカニックの働きに対して「ZF Award」が贈られることになったのだ。
メカニックが努力したことで生まれる信頼関係こそ、レースにとって大切な要素。「ZF Award」は、そんなメカニックを応援していくために存在している。ZF社は同社の製品にもっとも近い場所にいるメカニックをいつも大切にしているのだ。