英国の高級SUVメーカー、ランドローバーは4月14日、『ディスカバリー・ビジョンコンセプト』の概要を明らかにした。実車は4月16日、米国で開幕するニューヨークモーターショー14で初公開される。
同車は、次期『ディスカバリー』を示唆したコンセプトカー。ランドローバーの最新デザイン言語を導入。数々の先進技術も採用し、ランドローバー車で定評ある悪路走破性にもいっそうの磨きをかけた。
ディスカバリー・ビジョンコンセプトの先進技術で、注目されるのは、「リモートコントロール・ドライブ」。これは、ドライバーが車外から車を遠隔操作し、極めて低速での無人走行を可能にするもの。ランドローバーによると、非常に険しいオフロードでの使用を想定しているという。
また、「トランスペアレント・ボンネット」も採用。主にオフロード走行時、ドライバーの視界確保を支援する安全装備で、フロントグリルに装着されたカメラが、車両の前方を撮影。オフロードで急な上り坂や下り坂に遭遇すると、前方の路面状況がドライバーに分かりづらい場合がある。そんな時、カメラが捉えた前方の様子を、ヘッドアップディスプレイに表示する。
トランスペアレント・ボンネットとは、ドライバーの視点から見ると、まるでボンネットを透視して、前方が見える様子から命名。背の高いSUVに特有の車両前方直前の死角を、なくすための安全装備だ。