バンコクモーターショー14、トヨタブースはキーンルックでシェア奪回を狙う。
2013年は乗用車シェアで初めてトップを転落しホンダの後塵を拝するかたちになったトヨタ。2014年は必勝体制でシェア奪回を狙う。
まず、昨年10月からようやく投入されたエコカー優遇税制の『ヤリス』(1.2Eグレードで54.9万バーツ=約172万円)。このモデルはASEANおよび広汽トヨタで生産販売されるモデルで日本で販売されているモデルとは違う。『ヴィオス』(1.5Eグレードで64.9万バーツ=約204万円)がヤリスセダンといえる存在でインパネ周りのデザインが同じことがそれを物語っている。エコカー対応車の投入は日産とホンダが2011年からできていることを考えると、シェアの逆転はトヨタの自爆ともいえる。
とはいえ、投入後のヤリスはスポーティなルックスと待ちに待ったトヨタのエコカーということで大ヒット。2014年の強力な武器となる。
さらにトヨタは、1月に新型『カローラ・アルティス』を投入している。売れ筋の1.8Eグレードで83.9バーツ、1バーツ3.14円換算で263万円というように、昨年3月に投入された新型ヴィオスと合わせて主要量販モデルが全てキーンルックの新型車というトヨタの布陣だ。
当初115万台と見ていたタイ市場の総販売台数だったが、政情不安を背景に1~3月の台数が伸びず、トヨタは通年で100万台前後まで落ちるのではないかと警戒し、販売に力を入れている。