ドイツの高級車メーカー、アウディは1月9日、2013年の世界新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は、過去最高の157万5500台。前年比は8.3%増だった。
市場別では、欧州が信用不安の影響により、前年比0.9%減の73万2300台と、わずかに後退。このうち、地元ドイツは5%減の25万0025台。
ドイツに続いたのは英国で、前年比14.9%増の14万2039台と好調。フランスは、8.3%減の5万7012台とマイナスに転じた。イタリアも前年比6.1%減の4万7007台と、2年連続の前年割れ。スペインも3.2%減の3万4977台と減少傾向が続く。
大幅に成長したのはアジア太平洋地域で、2013年は前年比20.9%増の57万9100台を販売。このうち、中国(香港を含む)は49万1989台を売り上げ、前年比は21.2%増だった。米国は、過去最高の15万8061台を販売。前年比は13.5%増と伸びる。
車種別の実績では、新型『A3』シリーズが2013年、前年比18.6%増の20万2300台と牽引。SUVのQシリーズも好調。『Q3』『Q5』『Q7』の3モデル合計で2013年、およそ43万8400台を販売。前年比は23.8%増と支持された。
アウディのルパート・シュタートラー取締役会会長は、「年間150万台の販売目標を、2年前倒しで達成した。過去4年間だけでも、60万人以上の新規顧客を呼び込んだことになる」と述べている。