ホンダが12月19日に発表した『ヴェゼル』の国内向けは、1.5リットルの直噴ガソリンエンジンと、このエンジンによるハイブリッド車(HV)の2本立てだ。しかし、グローバルでのパワートレーンは多彩であり、近い将来、開発中のダウンサイジングターボも搭載される。
ヴェゼルの開発責任者である本田技術研究所の板井義春主任研究員は、今後海外市場に展開する際、動力源は「北米は日本より大きめのガソリンエンジン、欧州などはディーゼルといった具合に市場特性によって最適に設定する」方針を示した。板井氏はヴェゼルが同社の車種のなかで「このクルマほど多様なエンジンラインナップが可能なモデルは初めてだろう」と指摘する。
現在、ホンダが開発中で2015年から順次市販モデルを投入するダウンサイジングターボについても、板井氏はヴェゼルへの搭載は「計画に入っている」と明言する。開発中のターボは排気量1.0、1.5、2.0リットルの直噴エンジン。
ヴェゼルに搭載される場合、排気量は「地域によって使い分けることになろう」(板井氏)としている。日本ではHVが圧倒的に多くなる見込みだが、将来はターボを待望する声が高まるかもしれない。