【東京モーターショー13】メルセデスベンツ Sクラス、使命は新規顧客開拓

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メルセデスベンツ・S65AMGロング(東京モーターショー13)
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東京モーターショー13でワールドプレミアしたメルセデスベンツ『S65AMGロング』。そのベースとなる『Sクラス』は、他のメルセデス同様、新規顧客を獲得する大きな使命を持ったクルマとしてフルモデルチェンジした。

メルセデス・ベンツ日本商品企画・マーケティング部商品企画1課の木下潤一さんは、「先代はとても多くのロイヤルカスタマーに支えられていた反面、新規獲得ユーザーは少ない傾向にあった」と分析。そこで新型は、「より多くのユーザーに乗っていただきたいという想いを込めて、デザインを一新するとともに、新しいテクノロジーを採用。アフォーダブルな価格設定も実現させた」と述べる。

その価格について木下さんは、装備レベルが違うと前置きしたうえで、「新型S400ハイブリッドの価格(1090万円)と、同等の先代はS350(1085万円)だ」とし、新型の価格設定が、V6 3.5リットルハイブリッド搭載にもかかわらず、先代のV6 3.5リットルガソリンモデルと同等レベルなことから、意欲的なものだと説明。

さらに、デザインにおいてもメルセデスの象徴であるスリーポインテッドスターのマスコットをボンネットに配しながらも、全体的にアグレッシブな印象を与えることで、伝統と革新性のバランスを取った。これにより、ロイヤルカスタマーを大切にしながらも、より他銘柄からの乗り換えを促進し、ユーザーの若返りも狙っている。

木下さんは、「これまでSクラスはロイヤルカスタマーに支えられており、これは新型も同様だ。しかし、先代で弱かった新規顧客を獲得することで、さらにシェア拡大を目指したい」と意欲を見せた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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