英国の高級SUVメーカー、ランドローバーは8月29日、同社初の市販ハイブリッド車の『レンジローバー ハイブリッド』を使用して、耐久テストツアーを開始したと発表した。
この耐久テストツアーは、「シルク・トライアル2013」と命名。8月22日、英国を出発したレンジローバー ハイブリッドは、欧州主要国を7週間かけて周遊。その後、ロシア、アジアを経由して、インド・ムンバイに10月15日に到着する予定。総走行距離はおよそ1万6000km。途中には、ランドローバー車が本領を発揮する険しいオフロードルートも用意される。
レンジローバー ハイブリッドは、ランドローバーが開発したハイブリッドを搭載。ディーゼルエンジンを核にしたシステムになるのが特徴。このディーゼルエンジンは、3.0リットルV型6気筒ターボ。組み合わせるモーターは、最大出力47ps、最大トルク17.3kgmを引き出す。エンジンとモーターを合わせたトータル出力は、340ps/4000rpm、最大トルク71.4kgm/1500-3000rpmとパワフル。
モーターは、ZF製の8速ATに直結しており、EVモードでは、最大1.6kmを最高速48km/hで走行可能。ハイブリッドシステムは、リチウムイオンバッテリーとインバーター、モーターを含めて、120kgと軽量に仕上げられた。0-100km/h加速6.7-6.9秒、最高速218-225km/hの動力性能と、欧州複合モード燃費15.6km/リットル、CO2排出量169g/kmの環境性能を両立。
ランドローバーのグローバルブランドディレクター、ジョン・エドワーズ氏は、「53日間、12か国の耐久テストツアーは、世界でも最も過酷なルートを走破するもの」とコメントしている。