ドイツの自動車大手、ダイムラーは8月20日、新型メルセデスベンツ『Sクラス』の『S500プラグインハイブリッド』の概要を明らかにした。実車は9月、ドイツで開幕するフランクフルトモーターショー13で初公開される。
同車は2013年5月、欧州で発表された新型Sクラスに追加される初のプラグインハイブリッド車(PHV)。これまで、通常のハイブリッドは用意してきたSクラスだが、PHVの設定は初となる。
注目のPHVシステムは、新開発の3.0リットルV型6気筒ガソリンターボエンジンを基本にしたもの。このエンジンは、最大出力333ps、最大トルク48.9kgmを発生する。組み合わせるモーターは、最大出力109ps、最大トルク34.7kgm。
走行モードは4種類。ボタン操作により、「ハイブリッド」、「E-モード」、「E-セーブ」、「チャージ」が切り替えられる。Eモードでは、最大でおよそ30kmのゼロエミッション走行が可能。
その効果もあって、S500プラグインハイブリッドは、大型サルーンとしては、異例の燃費の良さを実現。欧州複合モード燃費は33.3km/リットル、CO2排出量は69g/kmに抑えられた。同時に、0-100km/h加速5.5秒、最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスも備えている。
S500プラグインハイブリッドは、フランクフルトモーターショー13でワールドプレミアされた後、2014年内に市販される予定。