米国の自動車大手、フォードモーターは4月下旬、『フィエスタ』をベースにした新しいEVプロトタイプ車を欧州で発表した。
このEVプロトタイプは、ドイツに本拠を置く世界的な自動車・産業用機械・航空宇宙企業、シェフラー社と共同開発したもの。同車のEVパワートレインは、『eWheelDrive』と命名され、次世代のEVを目指して開発されている。
そのハイライトといえそうなのが、インホイールモーターの採用。後輪の左右にモーターを組み込むことで、優れたパワー伝達効率を追求した。
また、インホイールモーターは、車両のスペース効率の面でも有利。フォードモーターによると、車両の大幅な小型化が可能であり、都市部の交通の流れをスムーズにし、駐車が簡単にできるなどのメリットがあるという。
現時点では、eWheelDriveシステムのインホイールモーターのスペックは公表されていない。フォードモーターはシェフラー社を含めたパートナーと今後も研究開発を続け、2015年までの実用化を目指す。