イタリアの名門自動車ブランドで、現在はフィアット傘下のアルファロメオ。そのアルファロメオに対して、フォルクスワーゲングループ傘下のアウディが、買収に関心を寄せているとの情報がもたらされた。
これは3月28日、米国の自動車メディア、『WARDS AUTO』が報じたもの。同メディアが独自ソースから得た情報として、「アウディがアルファロメオの買収に関心を寄せている。すでに、フィアットのセルジオ・マルキオンネCEOとアウディのルパート・シュタートラー会長が直接会い、交渉が行われた」と伝えたのだ。
アウディといえば、親会社のフォルクスワーゲングループの拡大戦略に従い、2012年4月、同じくイタリアの名門二輪メーカー、ドゥカティを買収したのが記憶に新しい。
また、フィアットといえば、欧州での新車販売の落ち込みが深刻。リストラが急務となっているが、これまでフィアットのセルジオ・マルキオンネCEOは、「アルファロメオは手放さない」との立場だった。
果たして、アウディによるアルファロメオ買収は実現するのか。同メディアは、「フィアットはイタリアのポミリアーノ工場も、アウディに売却する可能性がある。これが実現すれば、同工場でアウディがアルファロメオ車を生産することになる」と、買収交渉の具体的内容をレポートしている。