気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年2月28日付
●景気「下げ止まり」月例報告「デフレ影響」削除(読売・2面)
●車6社中国生産21%増、1月旧正月休暇10日少なく(読売・10面)
●円安、家計には負担、冷凍野菜や小麦値上がり(朝日・1面)
●車ブランド上位、日本勢が独占、米消費者団体専門誌(朝日・11面)
●ガソリン小売価格12週連続値上がり(毎日・7面)
●787運行再開、米当局が一転慎重、「第2のトヨタ問題」警戒(日経・2面)
●ディーゼル車、米で存在感、クライスラー参入、GM,30年ぶり、燃費向上、第3のエコカーに(日経・7面)
●トヨタ、期間従業員採用、4月まず300人、円高修正で再開(日経・11面)
●ホンダ、新興国に高級車、「アキュラ」で攻勢、14年にもロシア・中東で(日経・13面)
●メガソーラー宮城に建設、トヨタ、2万キロワット(日経・13面)
ひとくちコメント
米国の消費者団体情報誌である「コンシューマー・リポート」によると、自動車のブランド別の総合ランキングで、トヨタ自動車やホンダなどの日本車が26ブランド中、1位から7位までを独占したという。きょうの朝日などが報じている。
それによると、首位はトヨタの高級車ブランドの「レクサス」で2位は「スバル」と「マツダ」が同点。4位は大衆向けの「トヨタ」とホンダの高級車ブランドの「アキュラ」がやはり同点となり、6位はトヨタの若者向けブランドの「サイオン」と「ホンダ」だったという。
見方をかえれば、上位トップ7の中に、トヨタとホンダがそれぞれ3ブランドも選ばれたことになる。一方、トップ10入りした米自動車メーカーの車はなく、最下位から6番目までを“アメ車”が独占したという。
スズキの鈴木修会長が「何が何だかさっぱりわからない」と語っているTPP問題では、米自動車メーカーが輸出障壁になっているとして軽自動車の規格の廃止などを主張しているが、内政干渉をする前に、まずはお膝元の米国の消費者に愛されるようなブランド力のある車を開発することが先決ではないだろうか。