フォルクスワーゲンは26日より、エコドライブ世界一を決定する選手権「Think Blue. World Championship 2012」を開催する。世界17か国、計18チームの代表たちが、米国サンフランシスコからロサンゼルスまで約600kmの道のりを2日間かけて走り、燃費の良さを競い合う。
「Think Blue. World Championship」は、2011年のドイツ大会に次いで今回が2回目。参加国は前回の10か国から17か国と大幅にスケールアップした。フォルクスワーゲンのディーゼル車『ゴルフ ブルーモーション』で競われた前大会では、オーストリア代表が優勝。日本代表は健闘空しく6位だった。
今回、日本代表には、今年9月に開催された日本国内選手権で優勝した澤野浩康さんが選ばれた。大会前日までにコースの下見ですでに800km走ったという澤野さん。「やるからには世界一」と、意気込みは十分だ。
サンフランシスコからロサンゼルスまでの約600kmを、ベルモント、モントレー、サンルイスオビスポ、マリブ、サンタモニカを経由し2日間で走り抜く。勝利の条件は速さではなく、もちろん「燃費」だ。
競技車両に選ばれたのは、米国で年内に発売予定の新型ハイブリッド車『ジェッタ ハイブリッド』で、燃費は19.1km/リットル(高速走行モード)。テスト走行では公称燃費を大幅に越えるチームも続出しており、高いレベルでの争いが予想される。
「ハイブリッド車の運転は初めて」という澤野さん。最新エコカーの制御に戸惑いながらも「今回のコースは全部走ったことのある道。本番前のテスト走行で(クルマの特徴を)つかめれば、良い線まで行けるのでは」と自信をのぞかせる。
また、今回ナビゲーターとして同乗する息子の浩輝くん(10歳)のためにも「世界一になりたい」。澤野さんは日頃から浩輝くんに対し「何でも良い。自分の好きなことで世界一を目指してほしい」と教えているのだという。「だからこそ、息子の目の前で世界ナンバーワンになりたいんです」。
「Think Blue. World Championship 2012」は米国現地時間の26日、午前8時にスタートする。
大会の様子は、フォルクスワーゲングループ・ジャパン公式サイト、または公式フェイスブックで現地から順次提供される。