12月末、モデルチェンジを受けるトヨタ『クラウン』。新型にもハイブリッドが引き続きラインナップされるが、そのシステムは刷新される。
現行クラウンハイ ブリッドは、ガソリンエンジンが3.5リットルV型6気筒。しかし、新型では、2.5リットル直列4気筒にダウンサイジングされるのだ。
2.5リットルの直4を基本にしたハイブリッドといえば、新型『カムリ』用が思い浮かぶが、新型クラウンのハイブリッドシステムは、カムリ用とは別のFR用新開発ハイブリッドとなる。
2AR-FSE型と命名された直噴2.5リットル直列4気筒ガソリン「D-4S」エンジンは、最大出力178ps、最大トルク22.5kgmを発生。これに、最大出力143ps、最大トルク30.5kgmのモーターを組み合わせる。二次電池は、引き続きニッケル水素バッテリーを採用。
現行クラウン ハイブリッドに対する大きなアドバンテージが、燃費の改善。新型のJC08モード燃費は、23.2km/リットル。現行の14km/リットルに対して、6割以上の燃費向上を果たす。指定ガソリンが、現行のプレミアムからレギュラーに変わるのも特徴だ。
一方、エンジンが3.5リットルV6から、2.5リットル直4にダウンサイジングされることで、加速性能に劣るのは否めない部分。それでも新型には、データが示す加速タイムではなく、ドライバーが感じる加速フィーリングを重視したセッティングが施されるという。
大きな進化を遂げるクラウン ハイブリッド。新型では、「ロイヤル」と「アスリート」の両シリーズに用意される。