フォルクスワーゲンの米国法人、フォルクスワーゲンオブアメリカは11月1日、10月の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は10月としては1974年以来、過去最高の3万4311台。前年同月比は22.4%の大幅増で、26か月連続で前年実績を上回った。
好調な販売の原動力になっているのが、北米専用セダンの新型『パサート』。同車は10月の新記録となる8355台を売り上げた。前年同月比は65.8%増と、引き続き高い伸びを示す。
パサートを台数で上回ったが、『ジェッタセダン』で1万1253台。しかし、前年同月比は0.9%減と、2か月連続のマイナスだ。6月に現地発売された『ザ・ビートル』は2439台を登録。前年同月比は60.9%増と、好調な立ち上がりを見せる。
また、欧州で新型が発表されたばかりの『ゴルフ』シリーズも、先代モデルが引き続き人気。10月は、前年同月比25.8%増の1674台を売り上げた。追加設定された高性能モデル、「ゴルフR」は274台を登録する。
SUV系では、『ティグアン』が前年同月比59.9%増の2752台と、10月の新記録を達成。『トゥアレグ』も33.1%増の965台と伸びた。クライスラーグループからOEM供給を受けるミニバン、『ルータン』は0.8%増の841台と、5か月ぶりに前年実績を上回った。
フォルクスワーゲンの2012年1-10月米国新車販売は、前年同期比35.6%増の35万7400台。フォルクスワーゲンオブアメリカのジョナサン・ブラウニング社長兼CEOは、「10月の20%以上の伸びと、およそ40年ぶりの販売新記録は、強固なディーラーネットワークのおかげ」と語っている。