アメリカで9月19日に発売された9代目ホンダ『アコード セダン』。国内仕様とは異なる北米モデルだが、7代目と8代目は『インスパイア』として国内でも販売されていた。
新型はホンダのベストセラーミッドサイズセダンとしての性格、ポジションをより際立たせる方向へと進化。歴代のどのアコードよりも洗練されラグジュアリーで、装備とパフォーマンスも適正に向上している。
従来モデル比で全幅以外は僅かながらコンパクト化しており、ホイールベースは2776mm(-23mm)、全長4862mm(-89mm)、全幅1849mm(+3mm)、全高1466mm(-10mm)。車重もLXグレードのMTモデルで1448kgと約11kg軽量化されている。フロントサスペンションはこれまでのダブルウィッシュボーンからより軽量なマクファーソン・ストラット方式に変更され、乗り心地とハンドリングの向上とともに、室内のNVHの低減が図られた。
セダンには2種類のエンジンが用意され、北米ホンダ初の直噴ガソリンエンジンとなる直4・16バルブDOHC i-VTEC 2.4リットル(185ps、25.0kgf・m)。V6は3.5リットルSOHC i-VTEC(278ps、34.9kgf・m)で、トランスミッションは、4気筒には6速MTかCVT、V6には6速ATが組み合わされる。
4気筒エンジン搭載モデルはLX/Sport/EX/EX-Lの4グレードで、V6エンジン搭載モデルにはEX-L V6とTouringGの2グレードを設定。新設された「Sport」は18インチアルミホイール、リアスポイラーに加えCVTモデル唯一のパドルシフターを装備、4気筒エンジンも若干のパワーアップ(189ps、25.2kgf・m)が施されている。
V6モデルにはLEDのDRL(デイタイム・ランニング・ライト)、EX-L以上のグレードにはLEDブレーキライトが装填され、最上級グレードのTouringグレードではホンダ初のLEDプロジェクターヘッドライトを採用。安全面では、カメラを用いた前面衝突警告装置「Forward Collition Warning(FCW)」とアダプティブ クルーズ コントロール(ACC)、助手席側ミラーに設置したカメラを使ったブラインドスポットディスプレイの「Honda LaneWatch」や車線逸脱警告装置の「Lane Departure Warning(LDW)」等を新たに設定している。
2013年初旬には2リットル直4エンジンと2モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド、同年夏にはハイブリッドモデルが追加される予定だ。