何しろルックスがいい。車高を上げ、225/55R17タイヤ、樹脂フェンダーなどで逞しさの増した足元と、ボディのクッキリとしたデザインのハーモニーがマッチして見える。リムいっぱいまでデザインしたアルミホイールも常識破りのカッコよさだ。乗り味もいい。ベース車もしなやかで素直だが、『XV』ではゆったり感が大幅に加味され、まさにインプレッサ版アウトバックの印象。2リットルの水平対向エンジンの出力特性が自然で力強く、トランスミッションもCVTとは思えないほど変速スケジュールが意のままだから、どの速度領域でもストレスなく走れる。「Sモード」に切り替えれば、さらに手応えのあるパフォーマンスが実感できる。アイドリングストップの停止/再始動も短時間で違和感をもたない。評判のいいEyeSight(ver.2)も、たとえば信号待ちの前車に後方から接近してみると、上手なドライバーのようなブレーキングで静かにクルマを止めることもする。バックドア全開時の高さはベース車と同じらしく、手を伸ばすと車高差(85mm)分の高さの差がわかる。硬めのソフトパッドを使ったインパネ上面など、質感向上の工夫は感じるが、シフトレバーのボタン、パワーウインドゥスイッチなどの樹脂の触感、操作感などに“コク”が増せば、さらに上質感が増すのだろう。■5つ星評価パッケージング:★★★★★インテリア/居住性:★★★★パワーソース:★★★★★フットワーク:★★★★★オススメ度:★★★★★島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年より『GOLD CARトップ・ニューカー速報』の取材/執筆を皮切りにフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
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