フランスで9月27日に開幕したパリモーターショー12。ボルボカーズのブースの主役は、『V40クロスカントリー』だ。
同車は、初代のステーションワゴンから一転、コンパクト5ドアハッチバックに生まれ変わった新型『V40』の派生車種。ボルボカーズは、『V70』に「XC」(旧「クロスカントリー」)を用意。ステーションワゴン派生のクロスオーバー車を提案しているが、今度はボルボの入門車の新型V40にも、クロスカントリーを拡大展開する。
V40からの変更点は、車高を40mmアップ。専用デザインのバンパーやアルミ製のアンダーガードを装着する。アルミホイールは、V70と同じ19インチサイズを履き、逞しさを表現。ドアミラーはブラック仕上げとした。
エンジンは複数が用意されるが、最強ユニットはガソリンターボの「T5」。2.5リットル仕様は直列5気筒ターボで、最大出力254ps、最大トルク40.8kgmを引き出す。オーバーブーストモードでは、最大トルクは44.9kgmに。0‐100km/h加速は6.1秒の実力。駆動方式は、フルタイム4WDも選択できる。
このT5の4WD仕様には、「ヒルディセントコントロール」を標準装備。オフロードで急勾配を下る場合、ABSを作動させてブレーキを自動制御。ドライバーはアクセル&ブレーキ操作から解放され、ゆっくりと坂を下ることが可能だ。
新型V40の競合車は、BMW『1シリーズ』やアウディ『A3スポーツバック』、メルセデスベンツ『Aクラス』など。今までのところ、競合車からクロスオーバー車は派生しておらず、プレミアムコンパクトクラスでは、V40クロスカントリーはライバル不在といえる。