マレーシアの国民車メーカーのプロドゥアは、同社初となる電気自動車『QV-E』を発表した。
価格は8万リンギ(約300万円)からで、バッテリーは別売となる。持続可能なEVエコシステムの構築を目指す国家戦略の一環として開発された。
QV-Eは「Quest for Visionary Electric Vehicle」の略で、開発費8億リンギを投じて開発された。プロドゥアの最新製造施設「スマートモビリティプラント」で生産される。
52.5kWのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載し、NEDC基準で最大445kmの航続距離を実現する。ただし実際の航続距離は運転スタイルや気温、路面状況によって変動する。
安全装備では最新の子供検知システム(CPD)を搭載している点が特徴だ。このシステムは後部座席やフットウェルエリアで子供やペットの動きを検知し、呼吸などの生体信号も追跡できる。布などで覆われていても検知可能で、車内に取り残された際にドライバーに警告する。
2023年9月にアンワル首相が発表した新産業マスタープラン2030において、プロドゥアは国内自動車メーカーのEVエコシステム開発を主導する役割を担うことになった。
同社は現地ベンダーと積極的に協力し、部品の現地調達率を2026年初頭までに50%以上、2030年までに70%に引き上げる計画だ。現在52社のマレーシア企業がQV-E向けに自動車部品を供給しており、2030年までに70社に拡大する方針である。
投資・貿易・産業省(MITI)が主導し、各省庁や政府機関の支援を受けて、ペロドゥアは28カ月でEVの生産を実現した。
メインターゲットは中所得層以上で、追加車両購入者や日常使用・週末旅行用の買い替え需要を見込んでいる。
プロドゥアは「Battery as a Service」と呼ばれるバッテリーリース方式も導入した。これは車両本体とバッテリーを別々に販売する仕組みだ。
QV-Eは「アイスブルー」と「キャビアグレー」の2色展開で、一部プロドゥア販売店でのみ購入できる。




