ホンダは9月27日、『シビック Type-R』について、2015年投入を目標に開発を進めていることを発表した。
同社は、欧州仕様の『シビック(5ドア)』について、ワゴン派生モデルの開発を開始し、2013年中にコンセプトモデルを公開するとしているが、さらにType-Rを導入することで、ラインナップの拡充を図る。
Type-Rには、10月に鈴鹿サーキットで開催されるWTCC日本ラウンドより参戦予定の『シビックWTCCレース車』の技術をフィードバック。シビックWTCCにはレース専用に新開発した4気筒1.6リットル直噴ターボガソリンエンジンHR412Eを搭載する。
さらに今回、シビックに新型1.6リットルi-DTECディーゼルエンジンを搭載したモデルも発表。この小型ディーゼルエンジンは、欧州で初めてとなる「アース・ドリームス・テクノロジー」を採用し、CO2排出量は94g/kmの燃費性能を達成するとともに、クラスで最軽量エンジンとなっている。
また、2012年9月末より欧州で順次発売となる第4世代『CR-V』量産仕様を発表。欧州向けの専用仕様となっており、四輪駆動に加え、燃費性能に優れる二輪駆動の設定も追加した。2013年半ばには、新型1.6リットルi-DTECディーゼルエンジンを搭載したモデルも投入を予定している。
記者会見で、ホンダモーターヨーロッパの西前学社長は「ホンダは、今年から欧州シビックで参戦するWTCCの経験、技術を新型シビック Type-Rの開発にも反映し、ニュルブルクリンクでのFF最速を目指していく。欧州シビックは、Type-R、新型1.6リットルi-DTECディーゼルエンジンのほかに、新たにワゴン派生モデルの開発も検討し、欧州におけるシビックシリーズをさらに強化していく」と語った。