東京での発表会見に出席した鈴木修会長兼社長は、ワゴンタイプ軽自動車で最高の28.8km/リットルとなった燃費について、「今日は優位であっても、明日も優位という保障はない。安心ということはない」と語った。
鈴木会長は「これまでクルマは燃料を効率よく使っていたわけではない。現実にあるクルマはガソリン車が中心であり、この燃費効率向上をまずやらなといけない」とし、次世代車の開発とともに、主流である内燃機関車両の一層の改良が重要と指摘した。
新型ワゴンRは、減速エネルギー回生を強化したシステムなどを搭載しているが、鈴木会長は、燃費改善に効果的な軽量化も「さらに進めることができるようになった」と評価した。だが、「次には燃費をどう良くしていくか、すでに次の競争に入っている。毎日が競争になる」と、技術陣に発破をかけていた。