モスクワモーターショー12が29日(モスクワ時間)開幕した。プレスデーの初日は、午前7時30分からのメルセデスベンツを皮切りに、プレミアムカーブランドが立て続けに発表を行なった。
同ショーに参加する日系メーカーもカンファレンスを開催する。マツダは『マツダ6』をワールドプレミア。日産は新型『アルメーラ』を発表。トヨタは『アルファード』をメインに、『86』などをちりばめてアピールする。
一際大きな注目を浴びるのがヒュンダイだ。他のメーカーがホール内にブースを構えるなか、ヒュンダイはひとつのホールを丸ごとブースとして活用。同ショーで最大クラスの出展を行なっている。目を惹くプレミアムブランドの存在に合わせ、ヒュンダイは高級車を押し出しながら、あらゆるラインアップをふんだんに見せるというスタイル。ショー全体の性格も考慮した巧みな出展といえる。
世界の高級車ブランドが存在を強くアピールし合い、プレミアム感が色濃く反映されているモスクワモーターショー12。欧米プレミアムブランドのしたたかなマーケティング戦略と市場に対する期待の現れがにじみ出ている。