26日、英国のシルバーストーンサーキットで開催されたWEC第4戦6時間耐久レース決勝は、予選3位でスタートしたトヨタの『TS030 ハイブリッド』と予選トップのアウディ『R18 e-tronクワトロ』(ディーゼルハイブリッド)がレース序盤から激しいデッドヒートを繰り広げた。
ハイブリッド同士の対決は、ピットに入るごとにトップが入れ替わるという攻防。お互いの差は30秒以下、ひとつのミスが命取りになるという息詰まる展開がレース終盤まで続いていたが、アウディ陣営よりもピットを1回多く入ったトヨタは最終盤に勝負をかけるものの、R18 e-tronクワトロが突き放し優勝した。2位トヨタとの差は55秒675。3位はさらにおよそ20秒差でディーゼルのアウディ『R18 ウルトラ』だった。
4位以下はR18やTS030と同じLMP1クラスでありがながら、5ラップの周回遅れというまさにアウディとトヨタとの異次元の戦いとなった。
前戦のル・マン24時間でエントリーした2台ともにリタイアという苦杯をなめたトヨタだったが、シルバーストーンではドライバー・マシンともに安定性と信頼性が向上し、アウディと互角の戦いを繰り広げたことは次戦以降のレースに大きな期待を持たせるリザルトとなった。
次なる舞台は9月15日、ブラジル・サンパウロでの戦いとなる。9月29日に中国・上海、そして10月14日には日本の富士スピードウェイというスケジュールとなっている。