【トヨタ プリウスPHV 試乗】シームレスなパワーの盛り上がりが印象的…瀬在仁志

試乗記 国産車
トヨタ・プリウスPHV
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横浜から満充電で試乗を開始し、高速をハイブリッド状態で30分ほど走行後、観光都市鎌倉から湘南海岸を南下するルートを排気ガスゼロで走る。

高速での走りではモーターとエンジンのやりとりが随分とスムーズになった印象を受ける。モーターユニットに余力があるのかエンジンが介入する頻度が少なく感じられたり、介入してきてもエンジンの振動が少ないうえにつながりがじつに穏やか。シームレスなパワーの盛り上がりが印象的だ。

ハンドリング的にも足元がスムーズに動いてくれて、路面トレース性がアップ。速い操舵をするとグラッと上体が動いてしまう重量感は残るものの、路面からの突き上げや収まりの悪さが影をひそめて、落ちつき感が増した。

EVモードでは極低速域の力強さがある上に、高速に乗らない限り加速感に不満はなく、電気自動車としての魅力も十分。ただ、電池が空になってしまうと電気自動車としての役割は終わり。SAで充電できないのは残念だった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

瀬在仁志|モータージャーナリスト
1960年東京生まれ。AJAJ会員。日本COTY委員。高校時代からカート、自動車免許取得後、ラリー、レースに参戦。スーパー耐久自動車レースでは2 クラス、4クラスで優勝経験を持つ。88年にはA型フォードによるオーストラリア・クィーンズランド一周ラリーで3500kmを完走。03年にはニュルブルクリンク24時間レースに参戦、参加クラスで日本車最高位完走。世界20か国以上の公道とサーキットでの試乗経験を持ち、『ホリデーオート』、『モーターマガジン』誌等で活躍。代表会社であるアップライト社主催による走行会はすでに70回を数えドライビング講師としても活躍する。

《瀬在仁志》

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