トヨタ自動車の加藤光久専務役員は、豊田章男社長が就任以来唱えている『いいクルマづくり』について「どれだけ情熱を傾けて注ぎ込むかということで、いいクルマは決まる。これに尽きると思っている」と述べた。
加藤専務は11日都内で開いた新型『カローラ』発表会で一部報道陣に対し「CE(チーフエンジニア)だけじゃなくて、CEが掲げるコンセプトのもと、開発をする人、つくる人、売る人全部が同じベクトルを向いて、よしこうやってやるんだということが固まると、すごくいいクルマができる。これは経験的にもそう」と解説した。
さらに「販売店の社長ともずっと親しくしていて、かなり一体感ある。だからそういう人たちの声に耳を傾けられるし、我々もお願いができる。販売店の後ろにはお客様がいますから、本当にお客様も一緒になってクルマをつくれば、絶対、間違いなく響いてくれるはず。だから情熱をどれだけ持てるかということに対して努力をする。そういうクルマづくりが大事だと思う」と述べた。
加藤専務は、カローラや『クラウン』などの開発に携わり、6月には技術担当の副社長に昇格することになっている。