フォルクスワーゲングループは11日、3月の世界新車販売(乗用車)の結果を公表した。アウディやセアト、シュコダを含むグループの総販売台数(商用車を除く)は、初の月間50万台超えとなる53万6600台。前年同月比は14.6%増と、2か月連続で2桁増を記録した。
フォルクスワーゲンの乗用車部門の1‐3月市場別販売は、最大市場となった中国(香港を含む)が前年同期比12.5%増の48万3400台。中国を含めたアジア太平洋地域では、13.7%増の54万0600台を売り上げる。
また北米は、前年同期比27.6%増の13万5700台。このうち米国は、北米専用セダンの新型『パサート』の好調により、40.8%増の9万4400台をセールスした。
目覚ましい伸びを示したのが、ロシア。1〜3月実績は、前年同期比113.1%増の3万5800台と大躍進だ。南米は、3.9%増の19万0400台。
また、欧州(ドイツを除く)は1〜3月、前年同期比5.1%増の44万1800台。地元ドイツは5.3%増の14万9000台という結果だ。
フォルクスワーゲン乗用車部門の1〜3月世界新車販売は、前年同期比10.5%増の136万台と過去最高。フォルクスワーゲングループのクリスチャン・クリングラー販売担当取締役は、「欧州の一部市場では引き続き困難な販売環境にあるが、北米とアジアで大きな成長を遂げた」とコメントしている。