オートモーティブワールド12では、EV充電器のソリューションが多数出品されている中で興味深い出展を行なっていたのが福西電機だ。
同社はパナソニック製充電器をベースにクレジットカードやフェリカによる決済機能を加えた「パ・チャ・ポ」と呼ばれる充電器をラインナップしているが、今回の展示会には新たに100円硬貨投入タイプを提案している。
「100円玉を1枚入れると15分、2枚入れると30分というふうに、手軽に従量課金で充電可能なシステムです。ショッピングセンターやコンビニエンスストア、有料駐車場など、多様な場所への設置を想定しています」。(福西電機関係者)
EVへの充電は、電気事業法の規制などもあって、公に提供されている施設については事実上無料で利用することができた。なかには料金は徴収しないものの試験的に決済機能を備えた機器も存在するが、充電器からの通電は常時可能な状態となっており、使い放題同然であった。
福西電機のパ・チャ・ポはカード認証や現金投入の後に通電を開始するソフト制御を実装した初めての機材だが、そのなかでもコイン投入型は最も手軽に利用可能なソリューションとして注目を集めそうだ。