フォルクスワーゲングループは10日、2011年の世界新車販売の結果を公表した。アウディやセアト、シュコダなどを含むグループの総販売台数は816万台。昨年、初めて700万台突破を果たした同社は、一気に800万台超えを達成。前年比も2年連続の2桁増の14.3%増と躍進した。
市場別では、中国が前年比17.2%増の225万台、経済成長著しいインドでは同109.3%増の11万1600台を販売。アジア市場で好調なセールスを記録した。
北米は同21.4%増の66万6800台、南米も同5.1%増の93万3400台と好調だった。
ドイツを除いた西欧は、同7.0%増の198万台を販売。地元ドイツでも、同11.4%増の115万台を記録した。またロシアでも同74.4%増の22万9000台と好調なセールスを記録した。
ブランド別では、フォルクスワーゲンの乗用車部門が、同13.1%増の509万台を販売、新記録を達成した。特に中央および東ヨーロッパが好調で同47.4%増の21万8000台を売り上げた。
また、アウディは同19.2%増の130万台、シュコダが同15.3%増の87万9200台、セアトが同3.1%増の35万台という結果だ。
フォルクスワーゲングループのクリスチャン・クリングラー営業担当取締役は、「全ブランドが不安定な市場での困難な状況下にもかかわらず、販売実績を伸ばした」と述べている。